カピゴンが学校に行った後、朝食を取っていたじいちゃん、ばあちゃんにカピゴンの話をする
じいちゃん、目、まん丸
ばあちゃん、思いっきり顔しかめる
「うさぎと亀じゃなかと?」
地頭がいい子がウサギで、カピゴンが亀?
「コツコツしとう」
うん…塾に行ってるから、点が取れてるわけじゃないって言いたいんだよね。塾に行ってる子なんて他にもいるはずだもん。
カピゴンは、松江塾で勉強のやり方を教えてもらって、それをコツコツ自分でしてるから、点が取れてると思うんだけど…
「…コツコツしとることが、自分でわかっちょらんのじゃなかか?」
…なんか、そんな感じだったんだよね。頭の良さだけを比べてしまったみたいな。
「…まあ、おるでな」
うーん…いるよね。
勉強していないのに点取れる子。ギフテッドに近い子。日頃の端々で頭が良いと分かる子。
確かにいる…
「そげん子と比べても、しゃあなかぞ」
わあってる
個体差でしかない…
カピゴンはカピゴンだ
他人は他人なんだよ。カピゴンはカピゴン
カピゴンの勉強に対する姿勢はカピゴンが決めることだ
個体差を羨んでもしゃあない
「他人は他人、自分は自分じゃろが」
そうだねぇ。他人のことなど知ったことか
て言う事になるかなぁ
競う仲間がいると聞いて一瞬喜んだが、話を聞いてなんか複雑な気持ちにもなった。
なぜだ?
わかってる。私も頭がいい人が羨ましいという気持ちがあるからだ。地頭がいい子が羨ましいという気持ちがあるからだ
隣の芝生は青いわな
くそったれ
他人の家の子、自分の家の子
他人の家の子の事なんて知ったことかと強く思え
カピゴンはカピゴンだ
あ?頭のいい子がいる?英語の原書読む子がいる?
へぇ、すごいね。
だから、何?
他人は他人。カピゴンはカピゴンじゃん。
他の子の事なんて
知らんがな
…私も修行が足らんわな