考える
カピゴン、私なしでも
旅行にいけた
荷造りからなんから
ばあちゃんの手を借りながらだが
自分でしたらしい
ばあちゃん曰く
喋りだすと勢いがすごくて
何をいっちょるかわからん
あと、しゃべらん時は
やっぱりしゃべらん
本を読み出すと
返事もせん
いつも同じ時間に起きてくる
寝るのも同じじゃ
食事に注文が出た
もう、肉と揚げ物はいや
子供なのに肉も揚げもんも食べんっう
手はかからん
勉強せんかと言ったことなか
じゃが、なにしとうかは、もう、チェックができん
ただ、まこて同じ時間になりゃ、机に座っとる
昔は何時間せい、と言ったが、カピゴンは日によって違う
集中すっとひたすらやりおう
だが、のらんとピアノに行ってもう
朝、塾、夜勉強しとる
身についとうかはしらん！
いや、ばあちゃんの観察眼に頭が下がる
ふむ、とも思う
まだ、勉強は身についてなくていい
松江塾に食らいついていけていればいい
生活リズムが私がいなくても、安定してるなら
それは強みだ
カピゴンの弱点は
集中力の欠如
目、耳からの理解力が年齢よりおそらく遅い
何かができる
何がができるはずなんだ
知識欲は深い
知識を自分の物にして、マシンガンみたいに喋りだすから通じない
相手に通じてないと理解していない
ということは
周りが見えていない
考えろ
考えろ
今からのカピゴンに
私がしてやれることは
なんだ？
