カピゴンが机の整理をしながら、何か考えてる 友達からもらったものを並べて きゅ〜 と何度か鳴く 話すまで待って… ようやく「寂しい」と涙を浮かべる さいたまを出るときには見なかった涙。それとも私が気がつかなかったか 良くしてもらったもんね 「きゅ〜…

昔、私や弟の勉強部屋だった 勉強机にタンスにベッド カピゴンはその隙間の板間に布団を敷いて寝ている 半径2メートルはないわな 狭い空間に母親といたカピゴン よくもまあ愚痴も言わずにぴとりとくっついていたものだ ここで眠るのもあと何日か 長いようで……

雨がぴたりとやんだ ありがたいと荷出し ダンボール、机、簡易ベット 今度会うのはさいたまだね じいちゃんがトラックのそばで荷物が仕舞われるのを眺め ばあちゃんは仏壇に イレギュラーなことだった 病気が見つからなければ、無かった時間だった まさか、…

養生部屋にいたら リビングからじいちゃんの声 なにかカピゴンに言い聞かせている 「母ちゃんが治ったから、さいたまに帰る。もし、なおっちょらんかったら、おれはやらん」 カピゴン、無言 「何かあったら、すぐに連絡せい。お前の母ちゃんは、無理をしても…

カピゴンの自学LINEにスマホを提供してたら今になっちゃった 朝のうちに、親戚と民生委員のおばさまにあいさつに行って、今、物が少なくなった養生部屋でカピゴンとまったり 昼には荷出しだが、雨が心配 まあ、しゃあない 明日は学校だ 「かあち」 ん？ 「水…