学校からばあちゃんの携帯に連絡
なぜ、私じゃない?
と思ったが、緊急連絡先をばあちゃんにしていたのを思い出す
「…はい、はい」
ばあちゃん、顔強ばる
なんかあった
「はい…折り返し連絡は…はい」
最後に少し表情が緩む
…
……
何
「階段落ちたって。頭はうっちょらんが、びっくりして動けんかったらしい。膝打って、保健室行ったそうじゃ」
了解
着替えて自転車に飛び乗る
「友達と帰っちょる!」
…
……
あの、ぱ〜たれ
しばらく通学路を走ると、前から5人の友達と笑いながら帰ってくるカピゴン
そのまま通り過ぎ、道を変えて先に帰宅する
友達と別れる所で待ってたら、カピゴン、トテトテと走ってくる
「かあち!」
膝は?
カピゴン、一瞬、あり!という顔をして
「連絡、あった?」
と苦笑い
怪我どこ?
「膝、でもなんもない」
頭は?
「ない」
…
……
やれやれ、だ
「友達がいきなり消えてびっくりしたって」
そりゃそうだろう
で、何段落ちたの
「3段」
家に帰り、ばあちゃんに同じ事聞かれて
「5段」
?
じいちゃんに聞かれて
「7段から5段」
階段の半分じゃねぇか!
ちょっと、カピゴンそこ座れ