被害を被る覚悟でね…
「絵、描く」
きた！
ずざざざーっ！とダンボール
ピクニックシート
新聞
あらゆるカバーをし
さあ、どうぞ
「うん」
カピゴンおもむろに
寝転ぶ
カピゴンの絵を描く姿を初めて見るじいちゃん、ばあちゃん
ぎょっ？！
「ないごっねっ？」
「座らんの？」
まあまあと部屋移動
カピゴン、絵描きだしたら
１時間は帰ってこない
その間、大人は違う部屋で
沈黙
扉の向こうで足だけがひょこひょこ
その内、集中が途切れたのか
「甘いのほしい」
へいへい
いそいそ
ようやく絵を見に行ける
「こりゃ…」
「ほう」
おう…すごい
ノビてるカピゴン
お疲れさん
「まだ、終わらない…」
もう、いい！集中切れたら、明日しな！
「う〜ん」
なんか、まだ終わらないという様子だが
集中切れた状態で、続けるとーっ！
「…あ、失敗した」
あーっ！
背景、やっちまったかっ？！
カピゴンしぱらく絵を眺めて
ひょいと肩すくめて
「失敗した」
あああーっ？！
大人達の声なき悲鳴
「どこよっ？」
「ないごてよっ！」
「失敗じゃなか！」
カピゴンよりも、じいちゃん、ばあちゃんが必死
カピゴン、２人の様子に目を丸くしてる
まあ、私は…
そうかい、で終わらせるからなぁ
「明日すりゃよか！」
「新しい紙もあっが！」
カピゴン、２人の様子を目を丸くして見て
くすぐったそうにケラケラって笑って
「おやつ！！」
と叫んだ
片付けんかい！！
